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講習会の情報

Workshop Information

2019-12-06

カルピジャーニ・ジャパン 第1回ガストロノミー・ジェラート講習会
~カクテル・前菜・メイン・デザートとジェラートの融合~

当工業会賛助会員のカルピジャーニ・ジャパン株式会社(ロレンツォ・スクリミッツィ代表取締役社長/東京都世田谷区)は、9月26日(木)同社セミナールームで、レストランシェフの入門セミナーとして、初の「ガストロノミー・ジェラート講習会」を開催した。
講習会では、「ガストロノミー・ジェラートの概要」、「原材料と構成」、「ホワイトベースからのバリエーション」、「ガストロノミー・ジェラートのコスト例」、「ガストロノミー・ジェラートのメニュー例」、「業態別のマシン提案」について、カルピジャーニ・ジェラートユニバーシティのジャンパオロ・ヴァッリ氏と茂垣綾介氏(カルピジャーニ・ジェラートユニバーシティ/ジェラテリア アクオリーナ)による講義とデモンストレーションが行われ、アンチョビやゴルゴンゾーラのジェラートを使ったメニューの試食が振る舞われた。
終了後には、スクリミッツィ社長、ヴァッリ氏、茂垣氏の各氏が「ガストロノミー・ジェラートは、ヨーロッパの星付きレストランが注力しており、日本でも大きな可能性を秘めています。製造には、乳製品の風味を抑え素材の風味を強める配合バランスが必要ですが、弊社はマシンの専門メーカーとして皆様をサポートいたします」(スクリミッツィ社長)、「日本での活動に関われて嬉しい。控えめな甘さを好む日本人には、塩味のガストロノミー・ジェラートが受けると確信しています」(ヴァッリ氏)、「食事に使われるすべての食材を使って作られるガストロノミー・ジェラートは、アペリティフ、前菜、メイン、食後のデザートのどのシーンにも合い、身近な食材で作れるので、是非手掛けて欲しい」(茂垣氏)とそれぞれスピーチした。

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■問合せ:カルピジャーニ・ジャパン(株) TEL.03-5779-8850 FAX.03-5779-8853
e-mail:sportello@carpigianijapan.co.jp

2019-12-06

エコール ヴァローナ
MOFヤン・ブリス氏による特別講習会を実施

当工業会賛助会員のヴァローナ ジャポン株式会社(東京都千代田区/ブルーノ・ボードリ代表取締役社長)は、エコール・ヴァローナ東京にて、9月2日(月)~3日(火)の2日間に亘り表題の講習会を実施した。
ヤン・ブリス氏は「フォション」、「コンコルド・ラファイエット」、「ホテル・ブリストル」、「ダロワイヨ」など数々の高級ホテル、老舗菓子店で修業を積み、ダロワイヨ在職中の2011年にMOFを受章した。また、製菓技法に新たな歴史を刻んだデコレーション「Tourbillon(トゥールビヨン)」で一世を風靡し、その名を世界に知らしめた。現在は、フランスパリ郊外のソ=レ=シャルトルーの自店「トゥールビヨン」を経営し、コンサルタントとしてもグローバルに活躍中。
今回の講習会では、アントルメ、タルト、プティガトー約8品の実習形式での研修会を実施した。MOF本人自らが指導するというまたとない機会に、8名が受講し充実した講習会となった。

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2019-12-06

合同酒精 オクシタニアル 中山和大氏による製菓技術講習会
~国際コンクール代表シェフの味と技~

当工業会賛助会員の合同酒精株式会社(西永裕司代表取締役社長/千葉県松戸市)は、9月25日(水)東京・秋葉原の正栄食品工業株式会社にて表題の講習会を開催した(後援:内海会)。
講師を務めた中山和大氏(アクシタニアル)は、「リモージュ」「六本木ヒルズクラブ」「マンダリンオリエンタル東京」を経て、2014年に『オクシタニアル』(東京・水天宮)のシェフ・パティシエに就任。クープ・デュ・モンド準優勝(2015年大会)などの受賞歴がある。
講習会では「ネプチューン」シリーズを中心とした合同酒精の洋酒を使用した5製品について、どこから食べても、狙った味が伝わるような構成を心掛ける。バターを使った生地は冷蔵すると硬くなるので、オペレーションを考えて米油(クセが無く健康志向にもマッチ)を使用する。手間が省けて味に遜色が無ければ、レモンゼストの代わりにレモン・ペーストを使うなど市販品を活用する。イタリアンメレンゲの(卵白の加熱による)食感や風味が苦手なため、冷凍卵白と水飴(ハローデックス)でメレンゲを作り、ムースに合わせるクリームの一部に置き換えている。ナパージュを自家製にしているのは市販品より美味しくコストも低いから・・・等々、シェフ・パティシエとして、美味しさと効率を追求した仕事の方法などを説明しながらデモンストレーションを行い、アメ細工の基本技術も披露して好評を博した。

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2019-10-01

内海会
技術講習会 内海会味覚コンクールに向けて ~アントルメ・プラリネ~を開催

内海会(横田秀夫会長)では、7月10日(水)に、ドーバー洋酒貿易(株)講習会場にて、今年の11月11日に開催される「内海会味覚コンクール」に向けて、表題の講習会を実施した。
講師は内海会理事4人のシェフが務め、アーモンドやヘーゼルナッツ等様々なプラリネを主体にした味の構成についての考え方を披露した。
はじめに寺井則彦筆頭理事(エーグルドゥース)が、プラリネの定義を解説。続いて、野島茂氏(グランドハイアット福岡)が、プラリネとバタークリームを組み合わせたアントルメを紹介。同割のヘーゼルナッツとアーモンドを使用した自家製プラリネは、しっかりローストして味をしっかり出したとして、「多くの作品を試食する審査員からすると、何を食べさせたいのか明確な作品が印象に残る」とコメントした。
午後からは、安里哲也理事(ザ・キャピトルホテル東急)が、プラリネとババロワーズを組み合わせ、さらにアプリコットをアクセントとしたアントルメを、続いて和泉光一理事(アステリスク)が、プラリネとメレンゲを組み合わせたアントルメを紹介した。和泉氏は、「今回与えられたテーマは、チョコレート不使用なのでハードルが高いと思うが、新しいアプローチでレシピ開発ができ、それは自分の肥やしになる」とコメントした。
講習終了後には、味覚コンクールの考え方、そして傾向と対策について安里理事が説明し、審査基準について「複雑になりすぎない事、食べやすいサイズである事、ナッツならびにキャラメリゼした風味そして合わせる素材の味がしっかり出ている事」と説明がなされた。寺井筆頭理事は、「今回は、プラリネの味をマスキングしてしまうチョコレートを使用しないというテーマを設けた。プラリネがファーストフレーバーで、アクセントとしてアントルメを支える素材がセカンドフレーバーに、そしてインパクトを与えるサードフレーバーというように、3つ位の味のコンポジションが良いのでは」とコメントした。
5回目となる内海会味覚コンクールのテーマは、「チョコレートを使わずに、アーモンド、ヘーゼルナッツなどいろいろなプラリネを主体に味を表現する」。グランドプリンスホテル高輪を会場に11月11日に実施する。申し込み締め切りは10月28日(月)で先着40作品の募集となっている。

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2019-10-01

日本菓子教育センター 第18回研修会  ~「甘い物は太る」の誤解を解く~

日本菓子教育センター(髙井和明理事長/東京都新宿区)は、7月29日(月)、30日(火)の2日間に亘り、東京・浜松町の浜松町東京會舘で第18回研修会を開催、製菓学校の教職員や菓子団体の役員らが全国から参加した。
初日には、農学博士の橋本仁氏による『菓子と健康・甘味の機能~砂糖への誤解』のテーマでの基調講演と関連講演〔講師:全国和菓子協会専務理事 藪光生氏(同センター副理事長)〕を聴講した後、会場を移してグループ討論が行われた。
翌日はグループ討論の結果発表と意見交換が行われ、それを受けて藪副理事長が総評を述べた。
総評の中で藪副理事長は、「私達は昨日、砂糖を食べると太るというのは大きな誤りで、砂糖が糖尿病の原因ではないと学んだ。これを生徒達にしっかり理解させ、彼らが自信を持って菓子作りに取り組む事ができるように指導するのが皆さんの責務だろう。また、単に生きるためのエネルギーを考えれば、菓子は不要なものだと言える。しかしそれでも人々が菓子を食べたいと思うのは、それが癒しであり、心の満足に繋がるからだ。自分で作ったもので人を喜ばす事ができる。菓子作りの魅力はここに尽きるのではないか。皆さんはお客様に心の栄養を提供する生徒達を育てている。これを忘れてはいけないし、その事に自信と誇りを持って指導に当たって欲しい」と述べた。
この後、髙井理事長が、東日本大震災後に東北を訪問した際、(避難所でお菓子を配って涙を流すほど喜ばれたという)現地の組合員から「お菓子屋という職業を心から誇りに思う」と口々に言われ、菓子は、平時はもちろん、非常時に特にそういう役割を発揮すると如実に感じ、菓子屋の仕事の素晴らしさを実感したと語ると共に、「今回学んだ『“甘い物は太る”の誤解を解く』について、学園祭などで広くアピールして頂ければ、この勉強会が地域貢献にも繋がると思う」と挨拶して研修会を締め括った。

■基調講演「菓子と健康・甘味の機能~砂糖への誤解」骨子
糖質は、口や胃を経て小腸で「ブドウ糖」に分解されて血中に送られ、脳(知的活動)、筋肉(身体活動)、肝臓(化学反応)でのエネルギー源となる。
砂糖を摂取すると脳からインスリン(ホルモン)が分泌され、ブドウ糖を筋肉や脂肪の細胞に届ける事ができる。糖尿病は、糖質をエネルギーとして使うにために必要なこのインスリンの働きが悪く、血中の糖を細胞に取り込めない病気なので、血中に糖は多くても、実は糖欠乏病と言える。また、糖尿病の原因は、ストレスが最も多く、この他には体質の遺伝や運動不足、糖摂取不足、加齢などがあり、糖尿病患者は太った人よりむしろ痩せた人に多い。
砂糖のカロリーは、ご飯やパン等と同じ1g=4kcalだが、人は砂糖だけをご飯のように大量に食べる事はできない。「砂糖を食べると太る」や「砂糖を食べると糖尿病になる」は誤解である。同様に「砂糖を沢山食べると血液が酸性になる」や「砂糖は骨の中のカルシウムを溶かす」「砂糖をたくさん食べる子は、非行に走りやすい」なども誤解。
甘味は情緒と精神に安定をもたらし、心を安らかにする働きがある(快感中枢を刺激してエンドルフィンを分泌する)。また、アルコールの分解には果糖が役立つので、飲酒の後に甘いものを食べるのは有効。
脳の重さは体重の2%しかないが、24%ものエネルギーを消費するため、摂取カロリーのおよそ1/4が脳で消費される事になる。しかも脳のエネルギー源はブドウ糖のみで、さらに脳はこれを蓄える事が出来ない。そして、身体は内臓も筋肉も血液も絶えず作り替えられている。

■関連講演「栄養成分の働きとエネルギー代謝について」骨子
摂取した食物は、「エネルギー源」(基礎代謝、活動代謝など)と「身体の構成成分」(筋肉・内臓・血液など)に使われるが、糖質(炭水化物)は主としてエネルギー源にしかならず、タンパク質はエネルギー源にも身体の構成成分にもなる。
1日に2300kcalを摂取する一般的な成人男性の場合は「基礎代謝」に1530kcalが必要で、この他に「食事誘発生熱産生」(食物の消化・吸収・運搬のための熱量で、摂取カロリーの約10%)に230kcalが必要なため、残りの540kcalが活動のためのエネルギーとなる。同様に1750kcalを摂取する成人女性は、基礎代謝に1150kcal、食事誘発生熱産生に175kcalが必要で、活動代謝は425kcalとなる。
そこで炭水化物の摂取を抑えると、タンパク質が優先的にエネルギー源として使用される。そうすると構成成分が不足するので身体の組織が弱くなる。また、これを補うため身体は基礎代謝を下げる。基礎代謝が下がると体温が下がり、血液の循環が衰えて冷え性になり、低血圧あるいは高血圧になる等の不都合が生じる。そして常に飢餓状態の身体となり、結果的に太りやすい体質になる。

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